ABOUT HAIC

HAICについて

「老い」を
科学するHAIC

HAIC(Healthy Aging Innovation Center:健康長寿イノベーションセンター)は、高齢者医療に特化した病院と老年医学研究の拠点となる研究所で構成される「東京都健康長寿医療センター」内に設置された研究開発ユニットです。
すべての人が必ず経験する「老い」という現象と、それに伴う医療や介護のニーズを見据えて、高齢者の生活を支えるための研究を推進し、専門人材や研究者の育成を行うことが私たちの使命です。

HEALTY AGING INOVATION CENTER HEALTY AGING INOVATION CENTER HEALTY AGING INOVATION CENTER

FEATURE

高齢者医療の研究支援に取り組む専門家集団

HAICの母体は、高齢者医療の臨床機関である東京都老人医療センターと、研究機関である高齢者東京都老人総合研究所が一体となって誕生した「独立行政法人 東京都健康長寿医療センター」です。病院と研究所が一体となるメリットを生かし、少数精鋭の専門家集団として、アルツハイマー型認知症の治験をはじめとする高齢者医療の研究支援に取り組んでいます。

病院と研究所が一体

HAICが設置されている東京都健康長寿医療センターは、高齢者医療に特化した550床規模の病院(東京都老人医療センター)と、研究者約100名の研究所(高齢者東京都老人総合研究所)が一体化することで生まれました。老化に関連する基礎研究や疫学研究を行ううえで絶好の環境を生かし、HAICでは特にアルツハイマー型認知症の治験を中心とした研究支援を強みとしています。

AROとCRBを設置

HAICは「独立行政法人 東京都健康長寿医療センター」内に設置されたARO(Academic Research Organization)です。基礎研究から実臨床研究まで支援するAROは名の知れた大学などに設置されることがほとんどで、大学以外の施設に設置されるケースはあまり多くありません。またHAICには東京都の関連組織としては唯一、CRB(厚生労働省認可の臨床研究審査委員会)が設置されています。

少数精鋭ならではの
フットワーク

HAICは30名弱の専門研究者で構成される少数精鋭の研究開発ユニットです。大学病院などが設置するAROは人数が多く、それゆえ縦割りの組織となっているのが現状ですが、これに対しHAICはフットワークの軽さが強みとなっています。

MESSAGE

ご挨拶

トランスレーショナ・リサーチの推進により
サクセスフル・エイジングの実現を目指します

わが国では高齢化が急速に進行しており、高齢者医療の目的は急性、慢性疾患の治療によって寿命を延長することから、老化を遅らせて健康寿命を延伸することへと、より高度化しています。

当院は高齢者の高度医療施設であると同時に活発な研究機関を併設しています。HAICは基礎研究を臨床に結び付けるトランスレーショナ・リサーチの実現を目指した、研究開発を支援する組織です。具体的には、データバンクやバイオバンクを整備し、それらを活用した研究開発を支援し、また、臨床ニーズに基づく新規医療技術の開発を行っています。
さらに、国の定める認定臨床研究審査委員会を有しており、臨床研究・治験への切れ目のない支援を行っています。

大都会東京がまるごと老いていく21世紀において、高齢者医療は日本全体の課題と言えます。誰もが「健やかな老い(サクセスフル・エイジング)」を迎えられるよう、ライフサイエンス分野での研究開発は急務であり、HAICはそれを推進するためにこれからも邁進してまいります。

健康長寿イノベーションセンター
センター長 原田 和昌

人生100年時代の課題解決へ、
オープンイノベーションを推進

19世紀に比べ医薬品・医療機器の開発が格段に進み、医療技術が大幅に進歩した現代においても、世界にはまだ十分に満たされていない医療ニーズが数多く存在しています。なかでも高齢者における認知症は、未だ有効な治療法が見つかったことからアンメット・メディカル・ニーズ(Unmet Medical Needs)とされていました。2019年に政府は「共生」と「予防」をキーワードに認知症施策推進大綱を策定しました。ここでいう「予防」に関して、従来の“Prevention”ではなく、”Risk Reduction”といった概念であることが基本的な考え方となっています。

こういった背景から東京都健康長寿医療センターでは医師や研究者が一体となって、大都市東京での高齢者の医療・疫学情報などを収集したTOKYO健康長寿データバンク、また生体試料(組織、細胞、血液、尿及びDNA)を収集したメディカルバイオバンクの整備を進めています。研究機関や創薬企業などでの研究開発に利用できるようビックデータ/バイオバンク整備を進め、認知症に対する次世代の”Risk Reduction”の取り組みに貢献していきます。

健康長寿イノベーションセンター
研究開発ユニット長 金井 信雄

DEPARTMENT

HAICの部門紹介

HAICは「研究開発部門」「CRC部門」「バイオバンク・データバンク部門」という3つの部門で構成されています。

研究開発部門

CRB(臨床研究審査委員会)やIRB(治験審査委員会)の審査委員会事務局が置かれています。
これらは臨床研究・治験に欠かせない組織です。

CRC部門

CRC(治験コーディネーター)が所属する部門です。
CRCは治験が円滑に行われるよう準備、調整、運営の支援を行う役割を果たします。

バイオバンク・
データバンク部門

研究開発に利活用できる生体試料の収集・保管を行う「TOKYOメディカルバイオバンク」と、高齢者医療の研究開発に利活用するデータを収集する「健康長寿データバンク」の整備を行っています。

人生100年時代の課題に立ち向かう

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