HAICとは
将来を見据えることは「老い」について考えること
「健康長寿イノベーションセンター(Healthy Aging Innovation Center = HAIC)」は、高齢者の皆さんが健康に日々を過ごし、またさらに質の高い生活を送ることを目指し、東京都健康長寿医療センターに設置された研究開発ユニットです。病院と一体である研究所としてそのメリットをおおいに活かし、大都市東京における「未来の健康長寿医療」実現に向けて取り組みます。
高齢化が急速に進む日本において「健やかな老い(サクセスフル・エイジング)」について考え、いつまでも健康上の問題を抱えることなく自分らしい暮らしを送りたいと思うことは、いま高齢者である方々にはもちろん、すべての世代にとって身近なテーマです。
祖父母はどうしていたか、両親はどうしているか、自分や自分の子どもはどこに向かうのか。生きることとは年を重ねることであり、「老い」は産まれた瞬間から訪れることのわかっている未来です。HAICは、医療・介護のニーズが大幅に増加する今後を見据え、高齢者の生活を支えるための研究を推進、専門人材や研究者の育成を行います。

センター概要
研究成果をとおして健康長寿社会の実現を目指すHAICは、「情報・戦略部門」と「臨床試験部門」から成り立っています。
「情報・戦略部門」は、その中でさらに3つの部署に分かれます。
情報・戦略部門
「トランスレーショナル・リサーチ(TR)」では、革新的な医療技術やヘルスケア技術の実用化を目指した研究開発を支援。具体的には各プロジェクトの進捗管理、支援継続の可否検討、そして出口戦略に関するコンサルティングを行います。
「知的財産(IP)」では、研究成果の特許出願を積極的に推進していくとともに、出願後の知的財産の企業への技術移転を促進します。
「情報管理(IM)」では、東京都健康長寿医療センターで各倫理指針に従って実施される医学研究において、研究を適切に実施できるよう、使用する個人情報ほか各種データの然るべき管理体制の構築を支援します。
臨床試験部門
「臨床試験部門」の役割は、法・指針に従った倫理委員会の整備および運営です。病院と研究所の研究倫理委員会の整備・再編を検討し、効率的な倫理委員会の運営とともに、適切な利益相反の管理も行います。
